★革にオリジナル刻印する方法
革やレザーへの刻印方法:焼印、型押し、打刻の違いと特長
革やレザーにオリジナル刻印を施す方法には、いくつかの選択肢があります。当店では、金属の印面を加熱して刻印する「焼印」、金型を革に加圧して刻印する「型押し、素押し」、金型に衝撃を加えて刻印する「打刻」の3つの方法を提供しています。それぞれ異なるプロセスと特徴があり、使い方や仕上がりに大きな違いがあることをご存じでしょうか?意外にも、これら3つの方法を一色単に考えてしまう方が多いのが実情です。しかし、目的や素材に応じて適切な刻印方法を選ぶことで、より満足のいく仕上がりを得ることが可能です。そこで、当店では、焼印、型押し、打刻の違いについて、以下に詳しくご紹介します。
★型押し(素押し)について
革の型押し(素押し):魅力と特徴
型押し(素押し)は、革に金型を圧力をかけて捺し付けることで、革を凹ませて刻印する方法です。この技法は、主にサドルレザーやヌメ革への刻印に多く用いられており、デザインを忠実に再現し、美しい刻印が得られる点が大きな魅力です。型押しの特長として、燃え広がりがなく、印面通りに刻印がしっかり出るため、繊細なデザインや正確なロゴを表現したい場合に特に適しています。ただし、時間が経つにつれて刻印が平らになりやすい傾向があるため、耐久性を補う工夫が必要です。
型押しの作業方法
型押しは、衝撃を加えて刻印する打刻とは異なり、圧力をかけて刻印を施す方法です。圧力を加えるための道具としては、以下のものが利用できます
:圧着プレス(最適な道具)
:万力やクランプ(手軽に代用可能)
:箔押し機(廉価で流用可能だが圧力が弱いかも)
また、ボール盤に金型を取り付けて型押しを行う方もおり、作業環境に応じて選択肢が広がります。
型押しの精度をさらに高めるためには、金型を弱い温度で加熱して使用することも可能です。さらに、革を軽く濡らして型押しを行うことで、乾いた後も刻印が戻りにくく、比較的鮮明な仕上がりを得ることができます。ただし、表面から濡らすと革にシミができる可能性があるため、裏側から湿らせるのが最適です。また、コバ仕上げ剤を使用すると、革が乾いたときに固まりやすく、刻印が戻りにくくなるという利点があります

型押しに適した素材選び
型押し用の金型素材としては、以下の選択肢があります。刻印や型押しを行う際には、素材選びが非常に重要です。適切な素材を選ぶことで、より美しい仕上がりと長持ちする刻印が実現します
:真鍮:比較的安価で手軽に利用可能。ただし、真鍮は銅合金のため、使用中に印面が歪むリスクがあります。
:ステンレス:予算に余裕があれば最適な素材。歪みに強く、耐久性に優れています。
:鋳鉄:耐久性は高いものの、革に鉄染みを起こす可能性があるため、注意が必要です
型押しの魅力
革の型押し(素押し)は、正確で美しい刻印を施すために最適な方法です。圧力や環境を調整することで、仕上がりをさらに向上させることができます。繊細なデザインの刻印を希望される方には、ぜひ型押しをご検討ください。用途に応じた適切なアドバイスも承りますので、お気軽にお問い合わせください。
★焼印
毎度おなじみ弊社でメインに製作してるオリジナル焼印です。金属の刻印を加熱して革に捺し付け刻印します。型押しと違い素材を焼き焦がすので燃え広がりや焼け滲みますが素材自体が焦げるので印字された文字が経年で擦れたり消え難いのが良い点だと思います。革やレザーの表面に熱を加えて刻印するため、非常に耐久性があります。焼印は革の繊維に深く浸透し、剥がれたり摩耗したりすることなく長期間にわたって持続します
焦げるので刻印、型押しとは違う無骨な風合いがあります。焼印は革の表面に凹凸をつけるため、高級感を演出します。焼印によって革の質感が引き立ち、手作り感や職人技の匠の技術を感じることができます。経年で凹が薄くなる刻印と違いレザーやヌメ革などの皮素材によっては変化の美しさを楽しむことができる利点があります。また、環境に優しい方法であることも焼印の特長です。
刻印自体の材質は問いませんが、仕様は火で炙る直火式より電気ゴテ式の方が熱が弱めで熱管理しやすいので良いのではないかと思います。また焦げ易いので熱量を加減する半田ごて用の温度調節器を併用して加減するケースが多く見受けられます。スライダック等の変圧器の利用し微細にに熱量を絞って使われるケースが多いです。また最近では箔押し機やホットスタンプが出まわっておりますのでレザー刻印用に真鍮製の印面だけの注文も非常に多くなっております
★打刻印について
打刻印は棒の先端にオリジナルのデザインを彫ったり、印面に打刻棒を付けて衝撃を加えて革に刻印する方法です。大きな印面で製作しますと面に対する衝撃力が分散してレザーへの刻印が弱くなるので印面の大きさや文字の太さなどレイアウトが限定されます。
型押し同様に軽く濡らして打刻した方が革が戻りにくく比較的ハッキリ刻印されますが衝撃が強すぎたり革の厚みや状態によっては革が切れます。また打刻する際の棒は扱いにくいともいますが印面より大きいものをお勧めいたします。理由は印面より小さい棒を印面につけて叩くと印面が変形しやすいです
オリジナル刻印の素材としては本来打刻印は鉄に微量の炭素を加えたSK105などの鋼を強度を精度よ優先した削り方で切削し、彫りあがった印面を焼き入れ処理をして強度を高めた物です。焼印より小さく手間がかかり高価です。それを比較的安価な焼印を流用する需要が最近多くいです。焼印で真鍮は銅合金ですので変形しやすく衝撃に弱いです。鋳鉄(鉄に炭素を覆う混ぜた金属)は硬度は十分ですが鉄染みが出る場合があります。ステンレスは真鍮よりは硬いですが印面の形状や強く叩きますと変形するケースがあります。故に弊社としましては刻印製造業者に敬意を払い焼印を打刻印で流用するのは推奨はしておりません。革に限っては実際は焼印を刻印には可能ですが非推奨とさせて頂きます。
★まとめ
↑型押し 素押し

↑焼印
革やレザーに押印する工法として「型押し」「焼印」「打刻」があるのがお解り頂けたと思いますが各々メリット、デメリットを理解したうえで実際思い描いた仕上がりになる印面をご検討ください。打刻印は小さい印面で深く刻み付けるのが得意であり、型押しは大型の印面で繊細な押印が可能です。焼印は生地をへこませることは出来ませんが型押しや打刻にはない焼き付けでロゴブランドが消えにくいメリットがあります。
弊社では焼印をメインに製作しておりますが革やレザーに捺すレベルの刻印であれば製作は可能ですのでオリジナルデザインの刻印や型押しにつきましても遠慮なくご相談いただけましたら幸いです。